【保護者向け】サッカーが好きな子供が育つ家を探すための条件とは<前半編>

子育て世代が直面する悩みのひとつ、マイホーム購入問題。

今後住む家をどうするかという話です。

子供にサッカーを好きになって欲しいと思っている人は、どういう視点から家を探せばよいのか。

今回はネットや雑誌ではあまり語られない視点から考えてみたいと思います。

 

Q.あなたにとっての理想の住まいとは?


「あなたにとっての理想の住まいとは?」と聞かれて、迷わず答えられる人はあまりいません。

答える人の多くは、「通勤が近くて広い家」「自然が多くて治安が良い家」「明るくて家族が笑顔になる家」といった抽象的な言葉で表現しがちです。

しかしながら、理想の住まいを現実にするには、ぼんやりとしたイメージや感情を言葉にして不動産や住宅メーカーの担当者に伝えていく必要があります。

 

例えば「サッカースタジアムがある街で、公園から100m以内のマンション高層階」という条件の人であれば、かなり具体的な物件を絞り込むことができます。

物件探しを手伝ってくれる担当者は具体的な条件があると行動しやすいですし、今買うか買わないかの判断も明確になります。

 

「理想の家と現実には大きなギャップがある」

世間的によく聞く言葉ですが、なんとなく疑問を感じてしまいます。

そこで生まれているギャップは、自分の理想とする条件を他人が理解できるかたちにしていないことに起因しているように思うからです。

 

服や食品や家電を買う時には、色や大きさやブランドを具体的に上げられるのに、家のことになると急に抽象的になる。

それは購入経験がなかったり、住宅の知識がなかったり、もしくは人に理想をいうのが恥ずかしいというのがあるのかもしれません。

自分の条件を知らない人に理解してもらうには、心の中に描く理想やイメージを文字やイラストや写真のような動かないものに置き換える必要があります。

言葉にするだけでは、聞いた人の解釈次第で変わってしまうし、時間の経過とともに風化してしまうからです。

 

もし、理想やイメージがない場合は、『サッカーが好きな家族が住む家』を理想にして理想の条件を出してみると良いと思います。

「子供部屋にユニフォームとポスターを飾ってある」「ハンモックとミニゴールのある広いリビング」といった身近な条件から出してみるのがお勧めです。

A4の紙を用意して思い描く条件を文字にし、イメージに近い部屋の切り抜きを貼ってみるとだんだん理想がかたちになっていきます。

一見面倒に見える作業ですが、一度やってしまうと家族で意思疎通ができ、今後会う人達に口頭で説明する必要がなくなります。

 

■イメージを具現化するための参考本


住まいの解剖図鑑(amazonより)

家づくりとは何か、住みやすい住まいとはどうあるべきかを、建築士である作者のフィルターを通して分かりやすく語られています。

家の持つ役割りや仕組みを、玄関、階段、リビング、浴室、屋根など各パーツごとに概念的な部分から解剖しており、

いきなり行動するよりもまず知識から入りたいという方におすすめです。

写真はなくイラストと文章だけなので、マイホーム購入前だけでなく購入後も新鮮な気分で読み返すことができます。

 


片づけの解剖図鑑(amazonより
)

「住まいの解剖図鑑」のテイストをそのままに、片付けや収納に特化した内容になっています。

日常何となく不満に思っている家具や家電の大きさや位置、ストレスの少ない生活動線の知恵や工夫が語られています。

注文建築やリノベーションだけでなく、分譲マンションや新築一戸建てを購入する人にも参考になります。

 

周りと違う自分だけの条件を優先させよう


情報が瞬時に共有される時代では、『人気のある家』や『好条件の家』であればあるほど購入するかどうかの決断を瞬時に下さなければなりません。

大きな買い物であるにも関わらず、それらを経験したことがない私たちは時に焦りから選択を誤ってしまいがちです。

時間に追われる中で巻き起こるトラブルは、仕事で疲れ切ったあなたを疲弊させ、理想とは異なるマイホームへと導いていきかねません。

 

もしそういった焦りに違和感を感じるのであれば、周りの人とは違う条件を優先して、じっくりと『自分にとって良い条件の家』を見つけていく方が効率が良さそうです。

『学校が近い』『駅が近い』という条件はひとまず置いておいて、周囲と被っていない条件を最初に持ってきます。

そうすることで今まで見えていなかった新しい優先すべきものが見えてくるかもしれません。

他の競合がいないという安心感は、実際に住み始めてからの生活を想像する時間や余裕をもたらしてくれるように思います。

 

1.住みたい地域にJリーグのクラブがあるかどうか


サッカーは周辺地域と結びつきが強いスポーツです。

ホームタウンと呼ばれる地域には、試合が行われるサッカースタジアムがあり、チームカラーのグッズが溢れ、地域住民とクラブの交流が生まれています。

サッカーに興味のない人であっても、近隣住民限定の無料招待試合があったり、クラブの情報を目にする機会が多くなり好きになるきっかけが増えます。

 

また、Jクラブが存在する地域は、育成年代の下部組織があり、そこに入りたいと思う子供たちが集まっています。

しかも、サッカーが好きで経験豊富な指導者も集まっているため、必然的に上手な選手が生まれやすくなります。

優れた選手と指導者が集まることで、少年団だけでなくクラブチームやスクールなどの多様なチームが生まれ、それぞれの家庭に合ったチームを選べるようになります。

近くにJリーグのチームがあることは、子供がサッカーをするうえでとてもメリットがあります。

 

現在、Jリーグには約60のクラブが存在し、神奈川県(6チーム)や静岡県(4チーム)のように複数のクラブが存在する都道府県もあります。

各クラブには、Jリーグから地域スポーツ振興活動という名目で助成金が出ているため、Jクラブがあるホームタウンはその恩恵を受けています。

ホームタウンに住むというだけで、サッカー教室や交流会が開催されたり、国の補助金やスポーツ振興くじの助成金で開催されるイベントを享受できるメリットがあります。

 

週末に思い思いの格好でスタジアムに集まり、好きな選手が出るイベントやスタジアムグルメを楽しむ。

大きな声を出して、老若男女が周りを気にすることなく一喜一憂する。

喜怒哀楽を体中で表現できる場所って、そんなに多くありません。

サッカーが好きな人たちは、そういった思いを持ってホームタウンに住んでいる人も少なくありません。

住みたい地域にJクラブがあるというのは、とても幸運なことだと思います。

 

2.公共スポーツ施設が充実している街かどうか


私たちは「お店の雰囲気がいいから」「店員の対応がいいから」という理由でお店やサービスを選びます。

一方で、「お店が不潔」「店員の態度がわるい」「客層が悪い」という理由で利用しないこともあります。

そこにはお金を払う人の「気持ちよく払いたい」という意思が働いています。

 

サッカーで使用する運動場やグラウンド、施設の設備は、自治体の財政状況や力の入れ具合と比例関係にあります。

つまり、スポーツに力を入れている自治体の施設はきれいなところが多くなります。

例えば、神奈川県や静岡県のようにサッカーが盛んな地域であれば、きれいな人工芝のグラウンドや夜間照明の設備が備わっている学校が多いのと同じです。

これはスポーツだけでなく教育でも同じで、勉強に力を入れている地域では、校舎がきれいで設備が良かったりします。

高学年になり遠征の付き添いで他府県の施設を見ると、その自治体がどこに税金を使っているかを身に染みて感じることがあります。

 

マイホームを購入すると、今後支払うことになる税金の一部はこれから住む自治体に収めます。

生まれてきた子供がここが故郷と思える地域にしたいのであれば、住みたい街を決め、自分の使うお金をその地域に還元させることが重要です。

あなたが税金を支払う街を『払い心地の良い街』にできるかどうか。

サッカー施設が充実して子供がサッカーを楽しんでくれる街なら、あなたにとっての『払い心地の良い街』になりそうです。

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3.賑やかさと静けさが隣接する地域であるか


あなたが何となく感じている「いい街並みだな」「閑静な住宅地だな」という感情は用途地域が関係しているかもしれません。

用途地域という言葉は聞きなれない言葉ですが、自治体のHPなどで簡単に調べることができます。

住もうとしている地域の用途を知ると、ネットや雑誌から拾えない住み心地を想像できたり、隣に大きなビルが建つ可能性を予測できます。

 

用途地域

“用途地域(ようとちいき)とは、都市計画法の地域地区のひとつで、用途の混在を防ぐことを目的としている。

住居、商業、工業など市街地の大枠としての土地利用を定めるもので、第一種低層住居専用地域など13種類がある。”

 

例えば第一種低層住居専用地域では、2階建てまでの住宅や住居を兼ねた店舗しか建てることができません。

したがって、住居以外での使用は制限が多く、結果的に商業施設や高い建物のない閑静な街並みが形成されます。

やや制限が緩和される一種中高層住居専用地域では、3階建て以上のマンションが建てられるものの、高さ制限のひとつである斜線制限を考慮しなければいけません。

街で見かける階段状のマンションや角を落としたような建物は、北側斜線や隣地斜線制限により日照や通風を配慮していると考えられます。

 

一方、近隣商業地域では住宅のほか、近隣住民が日常的に利用する店舗やホテル・パチンコ屋・カラオケボックス等を建てることができます。

駅前にある商店街をイメージすると良いかもしれません。

買い物や娯楽には便利ですが、その分地元以外の人の出入りも多くなります。

 

閑静な住宅地は大人にとっては住み心地が良くても、子供にとって退屈な街になることもしばしばです。

観客を魅了するサッカー選手に育てたいのであれば、人が集まる娯楽やエンタメにも触れさせておきたいところです。

商業地域が近くにある住居専用地域に絞ってマイホームを探すと、両方の良いところが得られる可能性があります。

 

4.公園が近くにあるか


サッカーをするには、ボールを蹴る場所が必要です。

多くの子供たちは近くの公園やグラウンドでサッカーをすることになりますが、家から遠いとだんだん行くのが面倒になります。

特に子供が小さい頃は保護者が連れていくことになるので、「なるべく近く」にあることがポイントになります。

親子でボールを蹴ったり自主練に使ったりと、自宅の庭のようにいつでも自由に使える点は大きなメリットになります。

 

ここで言う「なるべく近く」は、家から見えたり声が聞こえる距離、パークビューであることを指します。

例えば、家から100mの距離にあっても、大きな道路を挟んでいたり建物の陰で見えなくなっている場合はパークビューではありません。

逆に、家から300m離れていても、ベランダから公園の様子が見えたり声が聞こえてくる環境であればパークビューであると考えます。

家から見える近さや子供の声が聞こえる近さに公園があることで、親にかかる労力は格段に軽減されます。

 

ペットを散歩をする人、スポーツをするお年寄り、近所に住む子供たち。公園には色々な人が集まってきます。

イベントやお祭りなど、近隣に住む人やコミニティに触れ合うきっかけが自然に増えるのもパークビューである家のメリットです。

 

サッカーを通じて、自然や興奮をシェアする生活


日本庭園には「借景」という言葉があります。

山や樹木などの自然物を庭園の背景として取り入れて、一体化させた造園技法のひとつです。

季節を感じる樹木や大きな庭を手に入れ、子供の代まで管理していくには大きなコストがかかります。

公園が借景となる場所を選び、ボールを蹴りながら自然をシェアするという生活は、何かと所有しがちな子育て世代が取り入れたい考え方です。

 

平日は練習の送り迎え、土日は試合の応援に行って、帰ってきたらJリーグの試合を観戦する。

疲労回復のための食事を作り、仲間とサッカーについて熱く語り合う。

子供が成長してサッカーを好きになればなるほど、周りのみんなもサッカー中心の生活になります。

サッカーが好きな子供を育てるということは、結果的にそういった家族の時間をシェアしていくことに繋がっているように思います。

 

次回も、『サッカーが好きな子供が育つ家を探すための条件』についてもう少し考えていきたいと思います。

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