電動アシスト自転車(Panasonic EZ)のバッテリーを、乗り始めて2年後に買い替える話

Panasonic EZ(パナソニック イーゼット)を乗り始めて約2年が経ちました。

電動アシスト自転車を購入し、プチカスタマイズしたおかげで「自転車で、あそこに行ってみよう」と行動範囲が広がったように思います。

しかしながら、購入から2年くらい経つと、同じように使っていてもバッテリーの減りが速くなり、充電する回数が増えてきました。

今回は、Panasonic EZ(パナソニック イーゼット)のバッテリーを、乗り始めて2年後に買い替えて、どれくらい変化があったかをレビューしてみたいと思います。

 

Panasonic EZ(パナソニック イーゼット)の初期バッテリー容量は8Ah


Panasonic EZ(パナソニック イーゼット)に搭載されているバッテリーは8Ahと、一般的な電動アシスト自転車と比べて容量が小さめです。

重量が1.9kgと軽量ですが、走行距離がパワーモードで31kmと毎日使う人にとってはやや物足りないスペックになっています。

実際、購入当初は週に1~2回程度だった充電回数が、2年後には週に2~3回に増えています。

正確に測っていないので体感値となりますが、バッテリーパフォーマンスが60~70%くらいになっている感じです。

Panasonic EZ(パナソニック イーゼット)って、どんな自転車?

買い替えるのは早いかなと思いましたが、いずれ買うものであり、しばらくは2台を並行して使うという前提で購入することにしました。

リチウムイオンバッテリーは充電回数に応じて劣化するため、スマートフォンの充電が同じように気になってくる2年は買い替えの妥当な時期だと思います。

こういった交換用バッテリーのような『まだ使えるけどいずれ買い替えないといけないもの』は、急に使えなくなったり欲しい時に売っていなかったりします。

そろそろかなと思った時に希望に合うものを見つけておいて、安く買えるタイミングで買っておくのが良いと思います。

 

ちなみに、パナソニックの電動アシスト自転車のバッテリーには、劣化具合を調べる自己診断機能が付いています。

  1. バッテリーの残量表示ボタンを長押します。
  2. 現在のバッテリー残量ランプが点灯します。
  3. そのまま押し続けると、残量ランプが消えます。
  4. 数秒後に残量ランプが再度点灯し、この点灯数によって実容量が分かります。

ランプ5つ バッテリー実容量 81%~100%
ランプ4つ バッテリー実容量 61%~80%
ランプ3つ バッテリー実容量 41%~60%
ランプ2つ バッテリー実容量 21%~40%
ランプ1つ バッテリー実容量 00%~21%

 

交換用バッテリーの容量は、大きい方が良いのか?


Panasonic EZのHPで互換性のあるバッテリーを調べたところ、色違いを含めると8種類から選べることが分かりました。

交換用バッテリーはどれもいい値段なので、どの容量を選ぶかが悩みどころです。

そこで、交換可能な8種類のスペックが比較しやすいように表にしてみました。

※充電1回の走行距離、充電コスト、充電時間は、業界統一テスト条件から参照していますので、EZ単体の数値ではありません。

EZのHPでは8Ahのパワーモード使用時で走行距離が31km、充電時間が3時間と少し誤差があります。

EZは一般的な電動アシスト自転車よりも車体が軽いため、走行距離がやや長くなるというわけです。

したがって、子供乗せにしたりカゴを付けて重たい荷物を乗せていると、走行距離が短くなり充電回数が増えることになります。

 

充電の手間を考えると容量の大きいバッテリーを選びたくなりますが、20Ahは重量が4kgと倍以上重たくなるため選択肢から外します。

現状の8Ahは物足りなく、12Ahと16Ahはそこまで販売価格が変わらないので、重量と性能のバランスが良さそうな16Ahを選ぶことにします。

ちなみに色違いのホワイトが安くなっていないかなと思って調べてみましたが、同じような値段でした。


Panasonicリチウムイオンバッテリー 黒 NKY580B02/25.2V-16.0Ah (amazonより)

 

16Ahの交換用バッテリーを、実際に使ってみた感想


8Ahのバッテリーと比べると、16Ahは思ったより大きくて重いというのが第一印象です。

スペック上の差は1.2kgですが、持ち比べてみるともっと大きく感じます。

バッテリーを充電する時は、自転車を使い終わったあと家に持ち帰ることが多いですが、8Ahのような感覚で荷物と一緒に持つのは難しそうです。

自転車置き場から家までの距離が長い、出掛ける時の荷物が多い、落として壊すのが心配という方は8Ahや12Ahの方が良いかもしれません。

とはいうものの、持ち運び以外に関しては、概ね8Ahの時より快適になったと言えます。

これまでと同じく買い物や通勤通学で使用しても、週1回の充電で十分事足りるようになりました。

こころなしか、加速のパワーも上がっているように感じます。

 

また、バッテリーが2つになったことで充電待ちをすることがなくなりました。

家族や会社で電動アシスト自転車を共有していると、自分が乗りたい時にバッテリーがなくなっていることがあります。

多くの人は、自分が乗り終わるタイミングでバッテリーがなくなるように調整しながら乗るからです。

そういった小さなストレスがなくなると、運転する時に心の余裕が出てきます。


Panasonic リチウムイオンバッテリー 黒 NKY578B02/25.2V-12.0Ah(amazonより)

 

電動アシスト自転車の交換用バッテリーの適切な価格とは


ここ数年で電動アシスト自転車は一般化し、街で見かけることが普通になりました。

特に子育て世代や通勤通学で使う人にとって、小回りが利く電動アシスト自転車はなくてはならないものになりつつあります。

家の中ですべてが完結しつつある社会において、もはや移動は単なる手段ではなく、目的や表現になりつつあるのかもしれません。

 

事実、国内自転車の生産台数における電動アシスト自転車のシェアは年々高くなっています。

かつての使い捨てに近い消費材としての自転車から、自動車のように自分のアイデンティティを形成したり、インフラに近いものへと変化しているようです。

 

交換用バッテリーのような消耗品で定期的に交換が必要なものは、値付けや販売戦略にセンスが必要です。

自転車(ハード)で顧客を囲い込み、消耗品(ソフト)で利益を出すように価格設定すると割高感がでてしまい、自転車そのものを継続して使わなくなってしまいます。

かつてのプリンターと交換用インクのように、必要だけど何となく払い心地の悪い商品になる可能性があります。

 

そういった視点から、EZを購入したあとに、2年ごとに交換用バッテリーを購入すると考えると、

45,650円(16Ahバッテリーの参考価格) ÷ 24(2年) = 約1,900円

自転車を購入する初期費用を除くと、1か月を約1,900円で使用する計算になります。

月2,000円の価値があるかどうか、新品EZ自転車の1/2くらいのバッテリーを安いとみるか高いとみるかは意見が分かれるところです。

 

自転車は誕生してから約100年間、その形をほとんど変えずに使われてきました。

この変革期を利用して、これからの社会によりフィットし愛されるものにできるかどうか。

今、そんな問いが電動アシスト自転車と交換用バッテリーに投げかけられているように思います。

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