Panasonic EZ(パナソニック イーゼット)を、乗りやすくするためのセルフカスタマイズ

おしゃれなんだけど、どこかもの足りなさを感じる電動アシスト自転車、Panasonic EZ(パナソニック イーゼット)。

本来のデザイン性は残しつつ、サッカー少年がいる家庭でも実用的に使えるよう、カスタマイズしてみました。

まずは、特別な工具やスキルを必要としない、DIY初心者レベルのセルフカスタムが中心です。

EZを購入しようか迷っている方、電動自転車をカスタムしてみたいと思っている方の参考になれば幸いです。

 

なぜ、ノーマル車ではいけないのか?


前回の投稿でも触れたように、EZはそのストイックなデザイン故、ある意味乗る人を選ぶ電動アシスト自転車でもあります。

「見た目はおしゃれだけど、普段使いするにはちょっとストイックすぎるね」という感じです。

『前カゴが付いていない』『泥除けが付いていない』『子供乗せできない』など、多くの人には気になるところがあるからです。

Panasonic EZ(パナソニック イーゼット)って、どんな自転車?

ところが、一見短所の様に見える特徴も、よくよく調べると改善する方法があり、意外と簡単にできることがわかりました。

また、EZのデザイン性や存在感に惹かれた人達は、楽しみながら自分好みにセルフカスタマイズしているようです。

 

自転車をつくる技術がない人であっても、市販の自転車を” 自分好み “にカスタムすることはできます。

そうであれば、完成型を求めるのではなく、あえてもの足りなさや余白が残っている状態で買ってみる。

そして、自分がちょうどいいと感じるように手を加え、その過程も楽しんでみるというのも自転車の楽しみ方のひとつであるように思います。

 

カスタマイズの目指すところ


今回行うカスタマイズのめあてです。

  1. 買い物や通勤でも使いやすい、実用性のある仕様にする
  2. ノーマルEZのカラーリングやテイストはできるだけ残す
  3. サイクルショップには持ち込まず、まずはDIYで行う
  4. いきなり完成を目指さない

 

ここで紹介するカスタムは、あくまでも自己責任で行うセルフカスタマイズです。

子供乗せチャイルドシートの装着は、技術的な面と安全性から、今回見送りとしました。

 

カスタマイズしたところ


1.前カゴを取り付ける

まずは、買い物や通勤で使いやすいように前カゴを取り付けました。

ノーマルEZはフロントに荷台が付いていて、この荷台を残すか外すかで、選ぶ前カゴが変わってきます。

重たいものを乗せる場合は、フロント荷台の最大積載量が2kgしかないので、荷台を外して前輪で支えるタイプのカゴを取り付けることになります。

今回は、荷台を残す前提で、GIZA PRODUCTS(ギザプロダクツ)のアルミ バスケット Mサイズを購入しました。

ちなみにフロント荷台を外して、前カゴを取り付ける方法もあります。


ギザプロダクツ AL-N02 アルミバスケット M
BKT08300 (amazonより)

 

カスタマイズ例を参考にしながら、車体色に合わせたブラックを選択。

幅:370mm×奥行き:300mm×高さ:240mmと、買い物袋やリュックがちょうど収まるくらいの大きさです。

最初はもっと大きなカゴを探していましたが、片足スタンドであることを考慮してこのサイズにしました。

EZの荷台はカゴを取り付ける用にできていないため、しっかり固定するには金具で調整する必要があります。

底面はカゴに付属している金具が使えますが、色が銀色だったので、黒色の取り付け用金具を新たに購入しました。

「前カゴ用取り付け金具」で探すと、ホームセンターの自転車パーツ売り場やインターネットで購入することができます。

少々手間ですが、色合わせをすることで純正パーツのように見え、見栄えがグッと良くなります。

次に、ハンドル側のフレームにも金具を取り付けます。

前カゴのネジ穴は無視して、前と後ろからカゴごと金具で挟み込むように固定していきます。

100mmの穴あきステンレスプレートと、M6の40mmボルト(35mmでも可)をホームセンターで購入。

ずれてこないよう、カゴとの接点にゴムシートを挟んでいます。

底面と側面の2か所を固定することで強度が増し、グラグラしなくなります。

 

2.どろよけを付ける

EZには、泥除けが付いていません。

そのため、知らずに雨の日に使うと背中が泥まみれになります。

純正のドロヨケセットを購入し、前後に取り付けます。

普段使いがメインなら泥除けは必須なので、自転車と一緒にあらかじめ購入しておくと良いと思います。


パナソニック ドロヨケセット ブラック NDD5405AS(amazonより)

 

3.サドルを取り換える

ノーマルのEZに乗って気付くのが、純正サドルは細身で固く、しばらくするとお尻が痛くなるということです。

段差の衝撃が直接伝わってくるので、普段使いをメインにするなら、この座り心地が好きな人は少ないように思います。

なんとか我慢できる範囲ですが、後々のことを考えて交換することにしました。

 

色々と探した結果、見た目の統一感を出すために、Panasonicのソフトクッションタイプ(NSSS045B)を選びました。

スッキリ感は薄れたものの、後ろから見た時のバネの様なデザインは車体のイメージに合っています。

純正には入っていないロゴも、同じメーカーだと違和感がありません。

最初は固いかなと思いますが、だんだん馴染んでいい感じに柔らかくなってきます。(1年後の感想)


パナソニック ソフトクッションサドル ブラック NSSS045(amazonより)

 

もう少しシンプルなデザインが良い場合はこっちのサドルも良いと思います。

やはり、先ほどの中央にロゴが入っている方が締まって見えて好みです。

パナソニック テールアップサドル ブラック NSSS044-B(amazonより)

 

サドル交換をするのは初めてでしたが、説明書の手順通りにするだけでスムーズに行えました。

純正サドルは、盗難にあったり穴が開いた時用の予備として、しばらく保管しておこうと思います。

やはり、サドルを換えるだけで乗り心地が抜群に良くなりました。

 

4.ライトの位置を移動する


前カゴを取り付けてから気付いたのが、EZはフロントライトの位置がハンドルの中央にあり、カゴに荷物を入れるとライトの光に干渉するということです。

買い物をした後やリュックなどの大きい荷物を入れると、前を照らすことができません。

そこで、場所を少しずらして、左ハンドルの電源スイッチの横に付け替えることにしました。

やや斜めから照らすことになりますが、荷物と干渉しなくなり、暗い夜道でも安全に使えるようになります。

位置が少し高くなったことで、照らす範囲が広くなり、以前より見やすくなったように思います。

電動アシスト自転車は漕がなくてもライトが使え、手元を明るくしたい時など何かと便利なのも発見でした。

 

セルフカスタマイズのビフォーアフター


セルフカスタマイズのビフォーアフターです。

まずは、前カゴ、泥除け、サドル、ライトの4か所をプチカスタムしました。

 

■カスタマイズ前

 

■カスタマイズ後

前カゴを付けると、どうしてもモッサリ感が出てしまうのは避けられないようです。

ですが当初のめあて通り、オリジナルのイメージは大きく変えずに実用性のあるEZになりました。

かかった費用は約9,100円と目標の1万円以内に納まったので合格点です。

自転車を家電量販店で購入すれば、自転車で獲得するポイントでまかなえる範囲かなと思います。

 

EZのカスタマイズをしてみた感想


子供の幼稚園や保育園の送り迎えを目的に、子供乗せ電動アシスト自転車を購入する人は多いと思います。

ところが小学校に入ってしまうと、子供乗せをする機会は徐々に減り、その後3~4年で概ね卒業となります。

そのことを考えると、こちらの条件にあてはまる人であればEZは楽しい自転車になりそうです。

 

  • 現在子供乗せ自転車に乗っているが、子供が大きくなったので買い替えを検討している
  • 買い物などの日常使いはもちろん、休日の余暇にも使いたい
  • いわゆる電動ママチャリとは異なる、個性的なデザインの自転車が欲しい
  • DIYやアウトドアなど、自分で作ったりアレンジしたりするのが好き

 

ただし、

  • 子供乗せチャイルドシートの装着は、サイクルショップでも断られる可能性がある
  • 自転車に乗るには大きく足を上げる必要があり、女性がスカートで乗車するには難あり
  • 極太タイヤのためスタンド式の駐輪場は、溝にタイヤが入らないこともしばしば
  • ロングライドするにはバッテリー容量が小さい(交換できるけど)

こういったマイナス面も、事前に知っておいたほうが良いと思います。

セルフカスタマイズの良いところは、気に入らなかったらまた手を入れ直すことができるところです。

例えば今回選んだ前カゴは、フレーム間隔が広く小さい荷物やペットボトルが落ちることに後から気付きました。

そして、純正のグリップはロングライドするには少し固いかもしれません。

この辺りは実際に色々なシチュエーションで乗りながら実装して、次回以降のカスタム編で紹介したいと思います。

 

毎日使うものであればあるほど、ちょっとしたサイズ感や高さの違いで使い心地が変わってきます。

少々手間はかかりますが、最初に頑張ってやってしまえば、その後は快適な時間を楽しむことができます。

最初から気に入ったものであることは期待せず、使いながら手を入れていく消費のかたちも面白いように思います。

Panasonic EZ(パナソニック イーゼット)を、乗り始めて1年後にプチカスタマイズ

電動アシスト自転車(Panasonic EZ)のバッテリーを、乗り始めて2年後に買い替える話

Scroll to top